本日は土用の丑の日。
うなぎを筆頭に「う」のつく食べ物を夏は食べるとよいとされていますが、今日はあるものを食べてきました。
牛(「う」し)、ということで牛丼です。
その中でも筆者がかねてから気になっていたすきやの話題商品である
トリプルニンニク牛丼
を食べてきました。
前置きはこれまでにして、着丼。
早速レビューしていきたいと思います。
トリプルニンニク牛丼
シャキシャキ食感の『ニンニクの芽牛丼』にほくほくのフライドにんにくをのせ、さらにガーリックと唐辛子を合わせた特製フレークで仕上げました。───公式メニューページより抜粋(https://www.sukiya.jp/menu/in/gyudon/109800/)
にんにくの鱗片×にんにくの芽×フライドガーリックフレーク
ということでにんにくをこれでもかというくらいに盛りに持った商品です。
特ににんにくの鱗片のサイズが大きく、ごろごろと結構な数が盛られているところに驚かされてしまいます。
見た目からも伝わってくるこのヤバさ、これを食えばもはや今日一日人とは会えないということを覚悟して、いざ、実食。
いや、くっっっっっさ!!!???
見た目からも分ってはいましたが、いざ食べてみるとより分かる実際のヤバさ、臭さ。
口内にニンニクの味と香りが一瞬にして広がります、爆弾的な味。
にんにく界隈(?)では常識な洋ですが、この臭いというのは褒め言葉です。
とある同人誌で「くっっさぁ♡」と表現されることと似たようなものでしょうか。(やめろ)(怒られる)
それはさておき、ひたすらニンニクの味に翻弄されています、ただうまいことは分かります。
公式に書いてあるような唐辛子の辛みは序盤は感じていませんでした。
ニンニクの芽牛丼とダブルニンニク牛丼(ニンニクの鱗片が追加される)は辛、という表記でしたが、私が食べているトリプルニンニク牛丼は「大辛」という表記だったため少々拍子抜けでした。
ただしそんな序盤の余裕もなくなっていきます、侮ることなかれ、辛味の闘い方は長期戦です。
にんにくのパンチが効いた味を受けているうちに辛味が登場、ここでにんにくの臭味のタイマンが始まります。
なんやかんやでそこそこな量を食べて、次に私が追加したものが、卓上の紅ショウガです。
通常の牛丼でも使うのですが、今回の味に相当な量突っ込んでも味負けしないはずだと考えて、良識の範囲内にとどまるものの、紅ショウガを食べている!という感覚をしっかり味わえるような量をそこそこ載せました。
再度食べ始めます。
─────完成された。
そう、感じました。(何が?)
紅しょうがの酸味が加わることによって
にんにくの臭味×唐辛子の辛味×紅ショウガの酸味
という三位一体ができあがります。
これらの三つの土台を牛の旨味が支えているという構図ができあがるのです。(牛丼なのに牛の味が背景になっているのはどうなのという話は置いておいて)
辛味と酸味の食欲増進効果も相まって、箸のスピードもさらに進みます。
それはまるで牛肉という旨味の舞台の上で三つの味が踊っているよう
いや、牛肉という旨味が築いたリングの上で三つの味が熾烈な闘いを繰り広げています。
三者一歩も譲らない名試合です。
さしずめ私はこの闘いを見て熱に侵される観客といった立場でしょうか。
そんな感想を思わず持ってしまいました。
とにかくパンチの強い味なので、感覚的に味わったものをそのまま表現するのであれば、舌で味わう前に脳にうまみが直接届いてるような、そんな感じがあります。
ジャンキーなものや味の濃い、カロリーの塊のようなものを食らうあの感覚に近しいものがあるでしょう。
それをどうにかこうにか言語化するとこんな感想になります。
にんにくジャンキーなYoutuberの方とかが紹介してらっしゃったこともあり気になっていましたが、確かに美味しかったです。
本当に異常な量のにんにくを召し上がる方々が認めるものが、どのようなものか分かりました。
そんなニンニク上級者の方が認める、かつニンニク初級者(一般人)が許容できる量のギリギリの線を攻めたような商品に仕上がっていると感じました。
ニンニク上級者の方がニンニクと銘打った商品を食べ、名を掲げるほどのにんにくっぽさか・・・・?というレビューをあげてらっしゃることも少なくないことを鑑みるとこのすき家の「トリプルニンニク牛丼」はかなり攻めの姿勢だったのではないかなと思います。
すき家さんのその挑戦的な姿勢には天晴れです。
食べ終わった後、胃の中で先ほど挙げた三つの味を持つ化け物(誉め言葉)たちが未だに暴れていることを実感します、胃が熱い。
スタミナ料理って食べた直後はむしろデバフで、消化しきってからバフになるような印象があります。
特にエネルギッシュで胃が若い人ならばいざしらず、徐々に胃の衰えを感じて来た自分にとってはまずこれを消化しきるのも大変そうです。()
美味しかった、それを引き換えに臭さと胃に多少の負担を得ることになりましたとさ。
おしまい。